ミキさん
私とキャプテンはずっと前を向いて歩いてきた。それなりに過ごした時間は長い。ただ、あまりお互いに興味がなかったから未だに私達は前だけを見て歩いてる。だけど私はある日何となく、ただ何となくキャプテンをちらっと見た。初めて前じゃなくて横を見た。
どうしてだろう、私が1番好きな海よりもキャプテンはきらきらして見えた。
「おい、×××!」
「はいはい?」
「俺の話を聞きやがれ!」
「はいはい聞きますよ」
キャプテンの腕が私の肩を抱き寄せる、少し乱暴に。だけど、乱暴に抱き寄せられるのは好きだ。だってその勢いでキャプテンの胸に飛び込めるから。決してたくましいわけじゃないけど、このちょっと弱そうな胸がすき、だ。
「キャプテン」
「あ?」
「キャプテンのお話、すきですよ私」
「そ、そうか?」
「はい、すごく楽しいです」
「そ、そうかあ」
きょとんとしたキャプテンの顔がかわいい。
キャプテンは私とお話するの、すきなんだろうか。すきだと思ってくれていたら、もうそれだけで幸せだ。私の人生半分は満たされるだろう。
「俺も、すすす、好きだ」
「え?」
「お前の近く」
「………」
「何か言いやがれ!」
「嬉しくて、ごめんなさい」
すきな人がくれる一言一言がこんなに私を満たしてくれるものだとは思わなかった。もう、私はいっぱいいっぱいだ。
「キャプテン」
「こ、今度は何だ?」
「私、ずっとキャプテンのそばに居ますね」
「い、いいのか?」
「はい、だからキャプテンもずっと私に楽しいお話聞かせてくださいね」
「ハデに任せろ!」
両おもいにならないと幸せにはなれないと思ってた。でも、そんなことはないんだって、キャプテンが教えてくれた。ありがとうキャプテン、すき。
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ミキさんリクエストありがとうございました!
初めて書くキャプテンで完成度が低いような気がしますが、気に入っていただけると嬉しいです。
ミキさんに小説を大好きだと言ってもらえてすごく嬉しいです!
ではでは、企画参加本当にありがとうございました!
2011/03/08.