Gilbert×Oz


「まだ帰んないのかお前は」

「………」

「早く帰った方がいいと思うよオズくん
お義兄さんもきっと心配してる」

「………」

ソファーの上で蹲っているオレにエリオットとリーオが語りかける
ちゃんと理解してる
今回悪いのは俺だって

ギルとケンカした
ケンカっていうよりオレが一方的に怒ってしまったというか
(理由はオレの嫉妬)
ギルがほんとにオレのこと愛してくれてるって分かってるんだ
分かってるんだけど…でもギルは誰にでも優しいから不安で
なんやかんや言いなが
アリスの面倒だってちゃんとみてるし
それにオレが勝手に嫉妬して(大嫌いとまで言ってしまった)

それでエリオット達のところに逃げてきた

…バカだオレ
きっとギルはなんでオレが怒ったか分からないと思う
今もオレが何処に行ったのか必死に捜してるはずだ

いろいろ考えれば考えるほど気分が沈んでいく一方で


「オズくん」

よしよしとリーオがオレの頭を撫でてくれた
エリオットもオレの隣に居てくれて

エリオットもリーオも優しいな、



(どうしよう、泣きそう)


潤んできた瞳を隠すように膝を顔を埋めようとした時



「─オズッ!!!」



勢いよく扉が開く音と一緒にオレの名前を叫んでるギルがいた
走ってきたのかコートと息が乱れてる

「ギル…」

「やっと見つけたオズ、」

泣きそうな顔をしているギルにぎゅっと抱きしめられた

「オズすまない…何故お前が怒っているか分からないんだ
だが俺が無意識に何か怒らせてしまうようなことをしたのなら何度でも謝る」

なんでギルが謝るの
悪いのは全部オレなのに

「ギルは何も悪いことしてないよ
ただ…オレが嫉妬しただけ」

"ごめんね"

背中に手を回して肩に顔を埋めて謝った
そしたらさらに強く抱きしめられて


"愛してる"

と囁かれて優しくキスされた


(大嫌いなんて嘘だから)


(大好きだよギル)




やっぱり君の隣が好き




二人はエリオットとリーオの存在を忘れてる
一番お題に沿えてないし長くなってしまった...


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