頭がズキズキと痛い。
身体が異常に暑い。
鼻が詰まって呼吸ができない。
こんな症状、風邪以外あり得ないわけですが。
「……ヒビキ…?」
「あっソウル起きた?」
オレの額に手を当てながら、気分悪くない?と聞いてくるヒビキに大丈夫だ。と答え横になっていた身体をヒビキに支えられながらゆっくりと起こした。
「…どれぐらい寝てたんだオレ?」
「うーん…三時間ぐらいかな?」
「そうか…」
身体の気だるいさや熱は昨日よりマシになったと思う。
とはいえ何年ぶりかにひいた風邪は想像以上に身体に堪え、もしかしたら死ぬんじゃねぇか?と思うぐらいだった。
とりあえず喉の渇きを潤したくてヒビキが用意してくれた水を手にとり口に流し入れる。
「ごめんなヒビキ…」
「何が?」
「迷惑かけてるし…それに今日デートの約束したのにな…」
本当は今日ヒビキと自然公園でデートするはずだったんだ。
それなのにオレは風邪なんかひくし、ヒビキはそんなオレに付きっきりで看病してくれていて。
もう一度謝るとヒビキはにこっと笑った。
「デートはいつでもできるもん。今は風邪治さなきゃでしょ?」
「…でも」
「風邪治ったらいっぱいデートしよ?」
ね?と言ってオレの頭をよしよしと撫でるヒビキ。
いつもはオレがヒビキの頭を撫でているのに今日はヒビキに撫でられてるとは…なんて思っているとふいに額に柔らかい何かが当たった感触がした。
「…っ…!」
「早く良くなるようにおまじないだよ」
へへっと照れ笑いを浮かべるヒビキにオレはただ顔を赤らめることしかできなかった。
おでこに魔法
(風邪最高。)
(と思ったのはオレだけの秘密だ。)
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狩夢さまリクエストで「ライヒビで甘々」です!
お待たせしました><
風邪ネタにしてみました
…甘々なハズ←
攻めが風邪ひいて受けが一生懸命看病するのが美味しい^^*
受け取って頂ければ嬉しいです><
リクエストありがとうございました!
(2010.6.3)