「シルバーってキスするの好きだよな」
「そんなことはない」
とか言いつつ俺の額にキスしてるのは何処のどいつだ。
「暇さえあれば俺のこと抱きしめてキスしてると思うんだけど」
俺がそう言うとシルバーの動きがピタッと止まった。
「シルバー?」
「…嫌か?キスされるの」
髪で隠れて表情がよく見えないけど少し落ち込んでるシルバーに慌てて否定する。
「別に嫌とは言ってねぇよ!」
"どっちかって言うと好きだし"とぼそっと呟いたら、
「…可愛い」
と言われて瞼にキスされてしまった。(可愛いって言うなバカ)
「な、んだよ」
…何見つめてんだよお前。
あんまり見つめるな!(照れるというか恥ずかしいというか…!)
「好きだゴールド」
「…っ…!」
急に耳元でそんなこと囁くんじゃねーよ。
お前のその少し掠れた低い声、俺弱いんだ。
きっと今の俺は尋常じゃないぐらい顔が真っ赤だろう。
「シ…ルバー」
シルバーに目線を向けると目と目があって、
そしたらゆっくり顔が近づいてきて、
今度は唇にキスされた。
ちゅっちゅっちゅっ
(2010.2.12)