辛そうに顔を歪めるベポ。彼は白クマゆえに、人よりも耳が良い。ロー達がそれに何度も助けられているのも事実である。「誰が叫んでいるのか知らねぇが、俺達には関係ない」ローは淡々と答える。「お前が辛いのは分かるが、我慢しろ」行くぞ、と言ってローが足を踏み出したときだった。「......!」ベポが突然走り出し、ローの前を行く。ローはチッ、と舌打ちをして、どんどん小さくなる白クマを追いかけた。 前 次 back