「、お前等もいたのか」
ノックの音がして三人が扉を見ると、そこから入ってきたのはペンギンだった。
「うん。話をしに来てたの」
ベポが言うと、そうか、とペンギンは言った。
「どうしたんだよ。ナマエに用事か?」
「いや......まぁ、そうでもあるが、お前ら全員に、だ」
シャチに答えながらペンギンはナマエたちの側に歩み寄った。
「あと三日程で次の島に着く。明日には浮上する。それを伝えに来た」
航海士であるペンギンがそう言うと、シャチとベポは目を輝かせ、喜びの声を上げた。
「ナマエ、ナマエ!」
彼らのやり取りをベッドの上でぼーっと聞いていたナマエは、ベポに声をかけられ首を傾げてみせた。心なしかベポの目がいつもよりキラキラしている。
「ねぇ、島に着いたら一緒にお買い物行こうねっ!」
キャプテンがいいって言ったらだけど、
ベポはそう付け足してからにこにこと笑った。ナマエはベポの勢いに押されながらも、つられて笑顔でこくこくと頷いた。
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