じゃあ俺は行く、とローがドアを開けた。
バタバタッ
「「!?」」
「......何をしている」
ドアをあけた瞬間なだれ込んできたのは
「あっ...いやっ......!これは、ちがくて、」
白いつなぎを着た男たち。焦って声を出すシャチ。それを冷ややかな目で見下すロー。その状況に唖然とするベポとナマエ。そして、廊下の壁にもたれて呆れ顔をしているペンギン。
「だから止めろっつったろ...」
ペンギンが呟いた。
「聞き耳立てるとはいい度胸してるなぁ、シャチ」
「いやっ、だからっ、...て俺だけですか!?ん!?あれ!?」
いつの間にかその場に一人残されていたシャチ。ペンギンはまだ廊下にいたが、他のクルーは身の危険を察知して逃げたらしい。あいつら裏切ったな…!と言って辺りを見回していたシャチだが、殺気を感じて恐る恐る顔を上げる。
「......ひぃっ!」
「なぁ、シャチ」
目の前にはローの顔。
「何が違うんだ?ん?」
恐怖で何も言えないシャチは、口をパクパクさせた。
「お前...そんなにバラバラになりたかったのか」
「ちっ、ちがっ、」
ローがシャチの前に手をかざした。すると
「船長、」
後ろ、とペンギンが声をかけた。
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