アイアイ、とベポが返事をしようとすると


「えっ!?」


と大声を出して立ち上がるシャチ。食事中だ、座れ、とペンギンが言うと、わりぃ、とシャチは席に着く。


「今のって、女の名前?てことはまさか、あのガキ、女!?」

「うんそうだよ」


ベポが答えると、ローとペンギン以外のクルー達がざわつく。ふーっと息を吐くロー。


「?」


ベポは首を傾げながら、コックのもとへ行き、いつの間にか食べきっていたおかわりの皿と交換に野菜スープを受け取る。届けてくるねー、と言って食堂を出た。


「おい、」


未だざわめくクルーにローが声をかけると、静まり返った。


「あいつは確かに女だ。体力が回復するまで医務室に寝かせておく。二日後の出航までには降ろすつもりだ。それまで、俺が許可した奴以外は絶対入るな」


そう言ってローは食堂を出ていった。その後食堂では、少女の正体とローとの関係についての憶測話が飛び交っていた。




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