しんと静かな町に、ローとベポが雪の上を歩く音が響く。
「キャプテン、」
ローの少し後ろを歩くベポが声をかけた。
「...俺、おなかすいた」
立ち止まったローは、ベポを振り返り、はぁ、とため息をつく。
「今頃シャチが買い出ししてんだろ。付いてけばなんか食える。いってやれ」
あいつも一人じゃ大変だろ、と言って再び歩き出す。
「でも...俺、キャプテンといたいし......」
うーん、と考え込むベポ。
お構いなしにローは足を進める。
「!!」
うなっていたベポが急に静かになり、今度は声を張り上げた。
「キャプテン!この島、俺達の他にも海賊がいるよ!」
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