「キャプテン!」
何故ベポを止めたのか、ローは自分でもよく分からなかった。ただ、必死になって助けようとするクルーに影響されたのか。それとも単なる気まぐれか。
「Room」
ローの能力によって、海賊達はあっという間にバラバラにされ、逃げ帰った。
「キャプテン......」
その場に残されたのは、先程囲まれていた何か...人であった。薄汚れた服にボサボサの肩までの髪。痩せている上に、今は息絶えそうなほど衰弱していた。
「キャプテン、この子の手当てをしてあげて!」
お願い、と腕に抱えてベポはローを見る。
「とりあえず治療はする。急いでそのガキを船まで運べ」
「アイアイ!」
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