そんなことをしている間に続々と集まる白ひげ海賊団。あっという間に店内はクルーでいっぱいになっていた。
「じゃぁ、取り敢えずお酒だしますから」
ちょっと待っててください、とクルアは店の奥に入っていく。
「...おい」
「......」
「おいっ!!」
ぼーっとその後ろ姿を見つめるサッチを、マルコが殴って現実に引き戻す。
「いてぇな!!なんだよっ」
「その伸びきった顔をなんとかしろよい」
情けねぇ面してるぞ、と言うと、サッチはまじかよ、と言って手を顔に当てて頬を軽くたたく。いつの間にかクルアは戻ってきて、クルー達に酒を渡して回っていた。
「まぁ、サッチがクルアに惚れるのも分かるなぁ」
サッチを挟むようにしてマルコと反対の隣に座っていたエースが口を開く。
「美人だし」
「あぁ」
「優しいし」
「あぁ」
「気が利くし」
「あぁ」
「胸でかいし」
「あぁ......って!!」
エースお前どこ見てんだよ!!と、相槌を打っていたサッチがエースの頭に拳骨を落とす。
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