正直、サッチの言うとおりなのだ。この島に来てからもう1週間。ログが溜まるにはあと2日かかると航海士が言っていた。島の散策も終えて、このところはほとんどのクルーが船で過ごすようになっていた。
「サッチ!!今日もあの酒場行くのか?!」
2人の会話を聞きつけたエースが声をかけてきた。
「おぉ!!エースじゃねぇか!!」
乗り気でないマルコをほって、今度はエースに話を持ちかけるサッチ。どうやらエースは行くと返事をしたようで、サッチは嬉しそうだ。その姿を見て呆れるマルコ。
「楽しそうじゃねぇか」
「「「親父!!」」」
甲板に現れたのはこの船の船長、白ひげ。
「体調はいいのかよい」
とマルコが聞くと
「まぁな」
と返す白ひげ。マルコに向けていた目をサッチに移して名前を呼ぶ。
「何かいいことでもあったか」
息子の恋を応援してやるのも親の仕事だ、と言って笑う白ひげ。それを聞いてサッチは顔を真っ赤にし、エースとマルコはにやにやとそれを見る。
前 次
back