「──ッ!何がおかしいっ!!」
目の前で笑う白ひげを睨み付け、ナマエは剣を握りなおした。テーブルではサッチが『あのガキだっ』とエースに話しかけていた。マルコは白ひげの横でナマエを見ていた。『お姉ちゃん、お兄ちゃんのとこ、行ってて!!』とナマエが白ひげから目を逸らさずに言うと、クルアはナマエの髪を一梳きして厨房へと小走りで向かった。
「おい、小娘」
「!」
白ひげが不敵な笑みを浮かべた。
「お前、海賊が嫌いか」
「......当たり前だっ」
そうか、と白ひげが言った。
「だからなん「俺ぁ気に入ったぞ」...!?」
ナマエの言葉を遮るようにして白ひげが続けた。
「ナマエ、」
目の前の少女は困惑と苛立ちが混ざったような顔。それでも白ひげからは一時も目を逸らしていなかった。強い目。それはマルコに頼みを述べたときのクルアと同じ様な目だった。それを見て白ひげは大声で続けた。
「俺の娘になれ!!」
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