白ひげは真剣な顔でクルアを見る。
(...本当に、肝の据わった女だ)
白ひげの迫力にも負けず、その目を見つめ返すクルア。彼女の強い意志が体の中に流れ込んでくるようだった。
「私たちも幼かったので、名前までは分かりません...。でも、ナマエは......」
───海賊の娘です。
──────────
「オヤジ!どこ行ってたんだよ!!」
「心配するな。散歩だ」
だから、散歩ってなんだよっ!サッチが叫びながら隣のエースの肩を殴りつけた。
「......オヤジ」
マルコは白ひげの前に進み出た。
「アァ...話は聞いてきた」
「おう」
「話!?話ってなんだよ!?」
白ひげとマルコの意味深な会話の意図が全く掴めないサッチ。白ひげはそんなサッチを見て、その後マルコに視線を戻した。そしてニヤリと笑った。
「野郎共!!明日、この島を出る!!今日は盛大にやるぞ!!」
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