描いたら、それはそれは美しいものになるだろう。白い指先が古びた紙をなぞり、真剣なひとみの上をながれる漆黒は痛みをしらない。洗練された雰囲気は誰も寄せ付けず、孤高に光る。

「我が君、」

ああ、こんな小さな声では届かないのは、わかっているのだけれど。見ていたいのです。うつくしいそのお姿を。

「我が君、


…昼食の準備が出来ました」
「わかった食べよういますぐたべよう」

ばたんとあえなく閉じられてしまった古書が悲しい。





わがきみが読書やばいうつくしいぶはっていう

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