「新婚で、まだシリウスの妊娠に気付いていなかった頃だ。ノクターンでヴァルブルガといちゃいちゃしながらウィンドウショッピングをしていたら、謎のビー玉を発見してね」
「望みの場所に連れていってくれるポートキーと説明されて、買ったのよね。ふふ、懐かしいわ」 
「それで、2人同時にビー玉にさわると、レイの家だったというわけだ。まあその時はレイも産まれていなかったがな」
「分かった。とりあえず分かったから膝に乗せてるレイを離せええええ!!!!」
「……ん?シリウスくん?……だっだれぇ??!」





だれか説明して





シリウスくんの声がして、目が覚めると、わたしは知らないおじさんの膝の上だった。ええ、だ、だれこの人?

「オリオンだよ。久しぶりだね。」
「あっ…!すみません、記憶にはなくて、写真でだけ知っているんですが、お久しぶりです!」

オリオンさん!!!わたしのアルバムの中で、小学校の入学式までは度々登場していた人だ。記憶があるのなんて高学年くらいからだから、あなたオリオンにはほんとうにかわいがられていたのよーというママの言葉と、アルバムの写真でしか知らなかった。

「わあ、生オリオンさんだ!」
「大きくなったね、レイ」

写真を見ても思っていたけど、そうとうのハンサムさんである。シリウスくんも、成長したらこんな風にすてきなおじさんになるのかなあ…。

オリオンさんに頭を撫でられる。記憶はないけど、懐かしい感覚がする。膝に座らされているから、体はぴったりとくっついていて、はー、オリオンさんはいい匂いがするなー。シリウスくんのにおいと似てる気がする。って、さっきからわたしシリウスくんのことばっか考えてるや。

「父さんいい加減にレイを離せよ!」
「久しぶりなんだからいいじゃないか!」
「うるせー!!!レイは俺の「えっ?オリオンさん、シリウスくんのお父さんなの?あれ?そしたらヴァルブルガ様とオリオンさんって」レイ。今俺いいセリフ言おうとして「夫婦よ」はあ……」
「わあ!すてき!」

なんて美男美女夫婦なんだろう!そこから産まれたシリウスくんとレギュラスくんがいけめんなのも頷ける。

「だからシリウスくんは外見も性格もすてきなんだねえ」
「えっあっありがとう…」

ヒューヒュー!ヒューヒュー!とオリオンさんが口笛を吹いた。なんでだろう?



141006 ニコ

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