湖とか川とかならホグワーツの敷地内にもあるからよく遊んだけど、正直、海、いったことないんだ、おれ。



じゅわあん



「う、わ、ぎゃー!」
「大丈夫だよーほらおいでー」
「ななななななんでへいきなんだよ!」

砂がきもちわりー!ずぞぞぞって!あしのした!ずぞぞぞ!なんで勝手に動くんだよ!海なんて湖よりでっかくてちょっと波があってしょっぱいくらいだと思ってた。浮き輪に乗っかって手招きするレイ。俺もそっちいきたい!でもこええよ!うみこえーよ!こわい!

「レイちゃん。あんな意気地無しほっといてあっちいこ?」
「えっ、でも、」
「いいからいいから」
「ひゃー!ひっぱんないでー!」

ひょいと現れたリーマスが、レイの浮き輪を引っ張ってどこかへいってしまう。俺は手を伸ばし叫んだ。

「レイー!!」
「しっしりうすくーん!!」
「にいさーん!!」
「えっれぎゅ?」

後ろをむくと、ジャッジャカジャッジャカ砂を蹴散らしながらやってくるレギュラス。お、おまえなあ、まわりの人たちになんて迷惑なことを!でもしょうがない。お兄ちゃんはかわいい弟を許す。お前がにいさんなんていって駆け寄ってきてくれたの、久しぶりだもんな。



「にいさんこれ!かに!カニ!」
「ひっぎゃあああああああ!!」

例えカニを数十匹投げつけられたって!その処理をしている間にレイとリーマスを完全に見失ったって!かわいいぞれぎゅ!俺のおとうとれぎゅ!



110725 ニコ
おひさしぶりでした

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