「あ、あにめ、がす?」
「うん。動物になれるんだ」
「へえー!すっごいねえ!みんな何になれるの?」
「ジェームズは牡鹿で、ピーターは鼠、シリウスは犬だよ」
「えっいぬ…?も、もしかして黒いやつ?」
「うん」

リーマスくんに浮き輪をひっぱられてぷかぷか。おしゃべりしてたら衝撃の事実判明だ!



ああああああのときの!



「シリウスくーん!シリウスくーん!」
「あああレイ大丈夫だったかリーマスになんもされなかったか!!」
「ねえシリウスくんはあのときのわんちゃんなの!?」
「あっあのとき?」
「ほら!公園で遊んだとき!」
「おう!」
「きゃー!」

パラソルの下でレギュラスくん、ピーターくんといっしょにいる(二人は砂のお城をつくってた)シリウスくんに、わたしは海からあがってぺしゃぺしゃ勢いのまま、だきついた!

「ななななななな!」
「きゃあわんちゃん!わんちゃん!わー!」
「(なんだこれ役得?いやなんの?えええとりあえず!ら、らっきー!)」
「もうシリウスくんうれしいわんこが!いぬどこのこだから不安だったの!」
「お、おお、そうだな?」
「うん!」

ぎゅっぎゅってしたらシリウスくんもぎゅっぎゅてしてくれる。あのときのわんちゃんの行方はシリウスくんの熱中症で心配だったし田中さんちは近所であのひはあつくてフリスビ(※どうやら気持ちと言葉が追い付かないようです)

「レイ…!きみ…!ぐぇっ、いきなり泳ぎだすから、ごほっ、びっくり、水飲んで、げほおおっ」
「きゃーシリウスくーん!」
「おおーレイー!」
「わーリーマス先輩おかえりなさーい」
「いっいまレギュラスくんとお城つくっててね、そそそれでギャアアアアアなにすんのおおお?!!」
「ムカつく」
「ヒィ…!」



ハッと我にかえると、ぐったりしたピーターくんと、項垂れたレギュラスくん。それにやたら笑顔のリーマスくんがいたので、わたしは不思議におもったのでした。



110725 ニコ

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