ジェームズくんにつまずいて転んでしまったリリーちゃんはご立腹です。
ユアビューティホーウ
「もう!嫌い!本当もうやだ!嫌い!」
「ごめんよリリー僕の女神!」
「やだ!馬鹿!あほ!」
いつまでもタオルで体を隠しているのもばからしくなってきて、ええいもういいや一度さらけ出してしまったものは!とわたしは水着です。でもやっぱりなんだかうおー!おおー!、です。リリーちゃんとジェームズくんを如何に仲直りさせるかを考えていたら、シリウスくんに腕を引っ張られました。え、海に入ろうって?
「えええシリウスくんいいの二人ともまたしゅらばだよ!」
「あー、こいつらいつもこんなんだから」
「えっ!」
「さあレイ、行こうか」
「りっりーますくん…!」
「おいっ!盗るなリーマス!」
リーマスくんはぴーちゃんに似ていてどきどきする。ちなみにぴーちゃんは田中さんちのペットのいけめんインコである。そんなリーマスくんの腕がっ、わっわたしの肩に…!ひええ!あ、そういえば昨日リーマスくんが狼を飼ってるとかなんだとか、そんなお話したなあ。はしゃいじゃってよくおぼえてないや!とりあえず魔法の国は何でもありってことだよねうんうん。
「リーマスー!」
「やだね」
「離せっていい加減!」
「ふん、力ずくでやれば?」
「うっ…!」
リーマスくんの無言の圧力!シリウスくん大ダメージ!というかね!わたしの肩を抱くリーマスくんとわたしの腕を引っ張るシリウスくんなわけなのですよ!ふたりともいけめんさんなのですよ!もうこのセリフしかない!
「わたしのためにあらそわないで!」
「「(きゅん!!!!)」」
「えっどうしたの?もっと何言ってんのバーカみたいな反応期待してたのに…」
「ああレイ、君って、もう」
「え?」
「レイ、おまえ…」
「ええ?なに?」
「「(かわいい…)」」
101031 ニコ