「だって、リリーちゃんスタイルすごい良いし…、シリウスくんたちだって、みんなかっこいいし…わたしはむりだよ…」
「おっおれ、レイの水着姿見たい…!」
ばーかばーか
水着を忘れた、というのは苦し紛れの言い訳だったらしい。渋るレイをなんとか説得し、海に帰還!他のやつらはもう遊んでいるみたいで姿はなかった。薄情者!待ってるのが友情だろ!
更衣室から出てきたレイ。つっついに水着…と思ったら大きいタオルを体に巻いていて、盛り上がった俺のテンションは迷子になる。
「恥ずかしいよもう人前に出られないおよめに行けない…!」
「何言ってんだよ。レイはかわいい!」
「やだ、そんな顔されて言われても」
「そんな顔って?」
「いけめんさんってこと!」
えっ、わ、う、嬉しい。
「あ、ありがと…」
「なっなんでシリウスくんが照れるの!」
「嬉しいから」
「う…、わたしよりシリウスくんのがよっぽどかわいいよ…」
「えー、かっこいいって言われたいなあ」
「あ!レイだわ!」
「あ!シリウスだ!」
ジェームズとエバンズが俺たちを見つけどこからか走りよってきた。そしてその途中でジェームズが砂に足を取られ見事に転び(ズサァァッ)、ジェームズの後ろを走っていたエバンズがジェームズにつまずいて転ぶ(ズサッ)。
「わあっリリーちゃん大丈夫!?」
とっさに駆け出したレイはタオルで体を隠すことを忘れていた。露出した足。フリルのついた白いビキニ。
なっナイスジェームズさすが俺のあいぼう…!
101011 ニコ