「今日はなにしますかー!」
「「あそびたいでーす!」」

わあ、みんなかわいいな。



良い魔女、魔法使いのみんなは真似しないでね



と、言うわけでやってきました。夏だし、海!連日最高気温を更新するなか、人の多さを覚悟できました。移動は魔法でばびゅん!未成年だから本当はまだ学校外で使っちゃだめらしいけど、日本までイギリスの魔法の国の政府の監視はないからいいんだって!ええ?良いの、かな?よ、よいこは真似しちゃだめだよ!

「おおお…」
「どうしたの?」
「り、りりいちゃん、なんてすてきな体してるの…!」
「え?」
「すごいナイスバディ…!」

更衣室に男女別れてお着替え。ねえ見てよみんな!リリーちゃんの、水着姿を。わたしの目が飛び出ちゃう。モデルさんみたい!足長いし、白いし、細いし、ボインだし、くびれが、おしりが、かわいいし、きれいだし…!

(うう!わたし水着きれない!)

ああどうしてわたし、海行こうなんて言っちゃったんだろう。よく考えてみれば、リリーちゃんという美人さん、そしてシリウスくんたちというハンサムーズがいる中、水着姿になれるわけないじゃないか。出しかけた水着をバックの奥にむぎゅうと隠した。

「レイ?早く着替えないの?」
「えっあっうんっ、えっと、えへへ!」
「?」
「あははー…水着忘れちゃったから、今日はみんなを見てよっかなー…、みたいな?」

苦し紛れの言葉にリリーちゃんは大きく反応した。

「あら、大変!ちょっと来て!」

わたしの腕を掴み更衣室の外へ。そしたらすぐ近くにシリウスくんたちが立っていた。ひーん、なんちゅースタイルのよさ…!そしていけめん…!海にいるみんなが見てる!最早声もかけられずに遠巻きに見てるよお…!

「リリー!なんてきみはうつくしいんだ!ぼく鼻血が」
「ブラック!レイが水着忘れちゃったって!」
「おう、じゃあ取ってくるわ」
「え?えええ?」
「腕、掴まって」
「えええ?」
「「いってらっしゃーい!」」

ばちん!

誰も見ていない更衣室の建物の陰にまわって、シリウスくんの腕を掴み、(というか掴まされて、)ここに来るときも感じた圧迫感が。つい閉じてしまった目を開けばそこは我が家。

「レイ、水着、取っておいで」
「あっうん…」

魔法って本当に、便利、だけど、あーあ…。



100923 ニコ

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