シリウスくんが帰ってしまったのでお話相手もいないし、ご飯はひとりで食べてもおいしくないし、広い家にひとりじゃさみしいし、学校の友だちはわたしの家に一番近い子でも自転車で一時間かかるから、遊べないし、わたしは暇をもて余していた。



おべんきょう



そういえば課題が恐ろしいぐらいに溜まってたっけ…わすれてた…。というわけで、ひたすらお勉強に励むわたしなのであった!ちゃんちゃん!って、なったらよかったんだけど。課題というものはさらさらと進んでくれないものらしい。

朝にシリウスくんが帰ってしまってから、ぐだぐだ課題をやって、おいしくないお昼ごはんをもそもそ食べ、昼ドラとサスペンスドラマを見ながらやっぱり課題をやって、あっという間に夕暮れである。なーんだ、ひとりでもわたし結構いきてる。…つまらないのは、確かなことだけど。

今頃シリウスくんはなにしてるのかなあ…。向こうの友だちと無事帰還しましたパーティーと、お母さんお父さんと涙の再会とか、かなあ。

ううう、わたしさみしい!

と、心の中で叫んだときだった。リビングにいたわたし。隣の部屋は客間の和室で、そこから、

ドタン!ガシャン!

大きな音が響いたのだ。

「だっだれええ…!?」

おばけ?間抜けな泥棒?エイリアン?ひいいい…!

シリウスくんたすけてよばか!どうして肝心なときにいてくれないのばか!



100909 ニコ

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