たぶん、よくわからないけど、シリウスくんにお迎えがきた。


偏見なんて


ジェームズ・ポッターくんは、シリウスくんのお友達。さらにジェームズくんはシリウスくんを恋愛としても好きらしい。だって、わたしとシリウスくんがしゃべっていたら、ジェームズくんが怒ったように叫んだのだ。

「でもシリウス!僕はきみが好きなんだ!」

リスニングの能力に自信はないけれど、ジェームズくんの雰囲気と総合して考えれば、彼はこう言ったはずだ。それに対して、シリウスくんは困惑しているようだった。わたしは瞬時に理解した。

そうか、シリウスくんも、ジェームズくんも、愛しあっているのに、いろいろな障害があって、かなしい、恋人なのね…!

だからわたしは言ったのだ。ジェームズ、プリーズステイヒア、トゥー!そうすればシリウスくんとジェームズくんはいっしょにいられる。ほら!何もかも解決!

シリウスくんは泣きそうな顔をして、わたしを見た。そんなに嬉しかったの…?わたしはシリウスくんの力になれて嬉しいよ!そういう意味を込めて笑ったら、シリウスくんはついに泣き出してしまい、それをジェームズくんが慰めていた。とりあえず、わたしの夏休みのお供は増えた!



100803 ニコ

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -