とりあえずリボンを装着した僕。お腹に手をあてて笑いをこらえるレギュラスくん、いなくなった僕の相棒の弟。「ええっと、じゃあ、とりあえず、リーマスたちに連絡もしたので、いってきます」「は、っはい、ふ、あ、い、てら、しゃい、ふふふ」笑ってるよレギュラスくん。
爪先サディスト
というわけで、僕はシリウスの元へ行けたのだった。感動の再会!のはずが、シリウスに茶色くてしょっぱい何かの液体をかけられて泣きそうになった。そうしたらバタバタと、だれか女の子がやってきた。んんん?
「シリウス、どういうこと?」
「あー…、えっと…」
せっかく僕に会えたっていうのに、全くうれしそうじゃない。気にくわない!
「俺の友達だ、ジェームズ・ポッター」
「ともだち?」
「うん、友達」
「……シリウス、帰るの?」
「レイ、俺は」
「まずは、僕に、説明しなよ、シリウス、そうだろう!?」
僕が相棒を心配していた間、相棒は知らない女の子とよろしくやっていたらしい。やたら親密そうな雰囲気で、僕を無視しようとする!シリウスはまたあーとかうーとか、声を発した。僕の怒りはどんどんどんどん膨れ上がっていく。
「ジェームズも、ここにいて!」
まっさらな笑顔の女の子が唐突に言って、僕の力は抜けてしまった。はあああ?
わけがわからずシリウスの顔を見ると、倒れるんじゃないかというほど青ざめていた。
100803 ニコ