それはそう一言で表すとすれば、とってもメルヘンチックで、とってもロマンチックで、それでいて凛と一筋、構えている。あれ、一言じゃないや!


丸く円くしてね


「まあ最初はほんの出来心だったんですよねへえ母さんってばこんなかわいらしいリボンなんて持ってたんだじゃあ兄さんの頭につけちゃえそれでそのまま気づかずに外にでてうわあのひとおかしいわママーあのひと男なのにどうしてリボンつけてるのーシッみちゃだめよってなればいいんだ糞兄貴め日頃の恨みを思い知れ…みたいな。ええ、ええ、まさかそんな僕のお茶目な悪戯がブラック家の長男行方不明なんて大事に発展するなんて思ってもみなかったんですよまあ母さんは非公式にするとかなんとか言ってますが正直僕はけっこう焦ってますし泣きそうですしないてますしわかりますこの気持ち?あなたに頼っているぐらいですからわかりますよねというわけで、そのリボンの中にこれが入っていたわけです調べてください何とかしてくださいすみませんでした。」

ショッキングピンクのド派手なリボンをポケットから取り出したレギュラスくんはそのリボンの結び目の隙間からビー玉のようなものを抜きそして堰を切ったようにしゃべったかと思うと静かにぼたぼた涙を流し始めた僕も彼の影響で一気に語ることを許してくださいねえ神様僕だってどうしたらいいかわからないよこの急展開。



100530 ニコ

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