なんだっけ、えっと、だいぶ前にマグル学でやったやつ。えーっと、そうだ、自転車!


おでかけ


一緒に買い物いこうってレイが言ったから洗濯物を干してたのを急いで終わらせて外に出た。最近は俺もレイの手伝いがいっぱいできるようになってきて嬉しい。外はむわっと湿気ていて相変わらず暑かった。

「帽子!」
「おわっ」

そうしたらレイが帽子をかぶせてくれた。今日はいつものスーパーじゃなくて少し遠くのお店まで行くらしい。俺の前には自転車、があるわけだけど、もちろん乗ったことがない。

「乗れないの?」
「……うん」
「じゃあ練習しよ!」



ちくしょう恥ずかしい。結局練習しても乗れなかった俺の膝にはかすり傷。レイの後ろに乗っけてもらって店に向かっていた。風がきもちいい。

「ごめんな」
「いいよ気にしないで!」

風の音を打ち消すように弾んだ声が返ってきた。

「何買うの?」
「おもちゃとお菓子だよー」
「おもちゃ?」
「うん!ほらこういうの!」
「ぶわっ」

おもちゃってまじか。レイのあとに着いていけば、ピコン、という音と頭に軽い衝撃。レイの手にはハンマー的な何か。

「これ買いにきたの?」

俺が持っているかごにどんどん物を入れていく(あ、タンバリン入れた)レイ。返事の代わりに笑顔が返ってきた。



100320 ニコ

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