みそしるの作り方も洗濯機の使い方も掃除機の使い方も、ありとあらゆる家事をあっという間に彼はマスターしてしまった。


きみはスターだ


シリウスくんの家電製品に対する知識は皆無と言っていいほどだった。車はかろうじて知っていたみたいだけれど、本当に彼はどこからきたんだろう?それに家電の知識はないならこの間わたしが買い物に行ってるときに家事を済ませておいてくれたのはどうやったんだろう?

彼にはなかなか謎が多い。(でもたのしいからそれでよし!)

天性の才能、というやつだろうか。わたしが料理するところを少し手伝っただけでシリウスくんはみそしる田舎のおふくろ風味を見事につくってみせた。

「でりしゃーす…」

なんだかちょっと悔しい。という思いから歯切れ悪く口にしたおいしい、だったのだけど、シリウスくんは緊張したようにこわばらせていた表情を一気にゆるめて笑顔になった。

洗濯は洗って干すのはシリウスくん、畳むのはわたし。といつの間にか役割分担されている。掃除は完全にシリウスくんに委託されていて、このままじゃ料理の座まで…!

だけどあまりにも純粋で男の子にしてはかわいい笑顔だったから、今日のお夕飯は任せちゃおっかなあ、と思った。彼は有能な主夫になれるはずだ。



100318 ニコ

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