どうしようもなくすきだったどうしても彼が欲しかった頭の中は彼のことでいっぱいで彼のことしか考えられなくてだいすきでだいすきで狂いそうなほど愛しくてでも彼の横にはあの子がいた。私はせいぜい匂いのキツイ香水をつけて彼の腰に足をまわして精一杯腰をくねらせることしかできないそれでもセックスをしているときは彼が私だけを愛してくれてるような気がして朝になればあの子と微笑みあう彼をみて落ち込んでまた夜になれば彼の愛の錯覚に陥る。彼は私を愛してくれてるわあの子じゃなくて私を!そんな馬鹿な妄想。「別れたんだ」あなたの涙はとてもきれいでそういえば私は私の前で私だけに微笑んでくれる彼を見たことがないと気づいた結局私はあの子の代わりになることすらできないのだと悟った。すきだったのだいすきだったの愛していたのその気持ちだけはあの子に勝っていたと思ってた。

「じゃあ私と付き合ってよ」
「もう、ここには来ない。」

泣いてすがりつきたかった

(私はただ彼を愛していただけ)(彼に溺れていただけ)(愚かな錯覚を見ていただけ)

悲劇のヒロインじゃない



2010/01/16 ニコ

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