目が覚めるとわたしはどこかの教室にいて、三人の見知らぬスリザリンのひとに囲まれていた。腕は縄で縛られている。(やけに緩いけど)
「だれ?先輩たちは?」
「さあ、知らないな」
わたしから見て左にいる男のひとはそう言って笑った。
「さて、どうしようか」
真ん中の男のひとはわたしに杖をむけ、その横にいる女のひとは複雑そうな表情を浮かべちらちらとそのひとを見ている。
そしてため息を落とし、レイを怖がらせてどうするのよ、と呟いた。
「レイ、いい?あなたはわたしたちにいじめられた後なの。とりあえず怖がっていればいいわ」
顔はまったく知らない女のひとなのだけどわたしのよく知っている先輩と重なった。じゃあ他の二人は、
でもなんでこんなこと?
「レイ!いるか!?」
ドアが勢いよく開く音とともに思考は中断された。
2009/11/27 ニコ