レイを家に招くことは簡単だった。アイカワ家なら大歓迎、とくそばばあの機嫌も良かった。だけど初めて招いたときは一緒に夕食を食べさせられて結局二人でしゃべる時間がなかった。

うんざりしたので両親が留守のときだけ呼ぶことにした。

「このひと、ジェームズ?」

「そう、一番の親友」

まだ一年間しか通っていないけれどホグワーツは俺の家だった。でも、写真をみながら早くわたしも行きたいなあとはしゃぐレイを見ているとこいつを置いてって俺だけ『家』に帰ってもいいのだろうか、という気持ちになってくる。

「わたし、あとろくねんある、けど、シリウスも、おんなじようにちっちゃいころすごしてきたんだから、ね?」

きにしないでいってきて、またらいねんのなつに、おはなしきかせて?

レイは洞察力が鋭い。俺の表情から読みとったのであろう、気づかいの言葉と笑顔に、たまらずぎゅうと強くだきしめた。





2009/11/21 ニコ

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -