僕がレイを抱きしめる、すきだと伝える、レイが僕を抱きしめる、すきだと僕に言う。その度に、先輩の顔が痛そうに歪むのを、先輩は知っていましたか。

「レイ!」

兄の手をひいて校内に戻っていくレイ、先輩、は、僕の声には、立ち止まらなかった。(でもきっと、兄の声には振り向いて、兄の声には笑うのでしょう?)

「…ポッターさん」

例え嘘でも短い間でも、僕にとっては、光輝いていた大切な日々。

「もう終わりにしますから」

兄に、死ねと伝えてください。

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