さむいよーおむかえにきてー、てメールしてからバスにのったら、バス停で待っててくれた彼氏、ふわふわ真っ白わたしのマフラーつき。リーマスの息は冬の夜にとけてゆく。
「おかえりなさい」
「ただいまです」
「僕、きみが朝忘れてったマフラーを持ってこようとしたんだ」
「うんそうだよねなんでリーマスがわたしのまいてるの?」
「間違えちゃってさ」
なにそれよくわかんない謎だ。
「とりあえず返して?リーマス生首で帰んなよ」
「ええやだな」
「だってわたしのだよ」
「あと間違えて車忘れてきちゃった」
「ええ嘘だ」
「ごめんね」
じゃあ手つないでくっついて、ゆっくり歩いて帰ろうね。
110204