「たったいへんリーマス台風!」

向こうのほうでぐいーん通り抜けるやつかと思っていたから、まさかの直撃でびっくりした。ガタガタ窓を揺らす強風と、叩きつけられる雨の音。朝起きて、音に驚いてテレビをつけたら、大雨洪水暴風、みたことないくらいいっぱい警報が出てた。

「おきてよリーマス!ねえー」
「うー、なに…」
「たいふうがきたのー」

リーマスの部屋まで行って、体をゆらす。んーとかあーとか唸ったあと、うつ伏せに寝ていたリーマスは肘をつきすこし背をそらして起き上がった。肩からしたをすっぽり覆っていたかけ布団がずり落ちる。て、え…?

「なななな、ななん…!」

なんで、どうして、う、うえからはんぶん、はだかなの。

「どうしたの…、…あー……、ごめん、昨日ねぐるしくて、」

ごめんといいながら、リーマスはそのままベッド脇のテーブルに置いてある携帯を手にとって、メールを確認。

「僕、休講、おやすみ…」

そしてまた布団をかぶって、すぐに寝息、聞こえてくる。



……なーんか、負けたような気がするんだけど。イラッ



110921
わざわざ台風にしなくてもよかった話

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