ハリーのことは、きちんと話しておかなきゃいけないと思ったから、あたしはシリウスさんに手紙を書いた。

ハリーはロンとハーマイオニーに相談したんだろう。あれから当然のように、なんとなく気まずい。ハーマイオニーは話しかけてくれたけど、やっぱりわだかまりがある。ちゃんともう一度、話しあいたいとも思った。だけど、不潔、ああ、そうだ、不潔だ。あたしとシリウスさんの関係は、汚いの?不潔という一言が怖くて、何も出来なかった。

シリウスさんから、返事は来なかった。連絡も何も無くなった。

「返事がこないの」

あたしはグリフィンドール生には不釣り合いすぎる小さな勇気を奮いたたせて、ハーマイオニーにそれだけいった。頭の良い彼女は、あたしの口調や表情から全てを汲み取ってくれる。

「ハリーのこと、全部話したのね?」
「うん」
「そう、あなたって偉いわ。素敵よ。…あのね、ハリーはまだ分からないけど、私とロンは、ちゃんと見ているからね」

涙が出た。

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