自分の大切なひとが、自分の同級生と寝ていた。衝撃的で、信じたくなくて、なんて、なんて汚いんだろう。とハリーは思ったのだ。ハリーはすべてを親友たちにぶちまけた。自分に同情し、彼女を非難してくれることを予想しながら。

「不潔?不潔ですって!?ハリー、あなた、そういったの!?」
「ああそうさ!事実じゃないか!!」
「信じられない!友だちなのに、どうして祝福してあげられないの!」

あのこが隠していたのはシリウスとのことだったのだ。ハーマイオニーは自分が情けなくて、悔しくて、怒った。不潔なわけがない!好きな人との性交渉が、汚いものとして扱われるだなんて。そんなことがあってはいけない。

「シリウスは、シリウスは僕の、唯一の家族なんだ!!そのシリウスが、同級生の、女の子と、寝てたんだぞ!ハーマイオニー、君には分からないさ!」

叫びあう親友たちふたりを見ながら、ロンは珍しく冷静に、客観的に、ハリーから聞かされた話を整理していた。不潔だといったハリーの気持ちが分からなくはないけれど、それは言い過ぎだ。だからといってハーマイオニーの祝福という言葉も、しっくりしない。

「ねえ、二人は、愛しあってるんでしょ?歳の差がちょっと問題なだけさ」

ロンのへたくそなウインクに、ハリーとハーマイオニーは黙り込んだ。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -