しょせんそういうオチですよ


雪男の思考は完全に停止した。
薄くピンクかかったフリフリレースの間から覗く白い太もも。パタパタと揺れる黒い尻尾。見えそうで見えない胸元に、緊張と恥じらいで染まった頬。白いソックスを残している所が特にレベルが高いと感心するが、するべきところではなく。
笑顔で駆けてくる燐の格好はいわゆる、裸エプロン。
雪男のところまで来ると、細くしなやかな腕を伸ばし、きゅ、と抱きつく。頭の向こうに柔らかそうなお尻が見えて、とてつもなく扇情的だ。

「おかえり!ご飯にする?お風呂にする?そ、それともっ………俺?」

ああ何度夢に見たことだろう。雪男は歓喜に打たれながら、ゆっくりと燐の背中に腕を回し―――――


「にゃあああああああ」
「クロ!?大丈夫か!?」
「へ?あれ、兄さん、裸エプロンは」
「朝から何言ってるんだ変態雪男、クロの悲鳴が聞こえたから飛んでくれば…クロー、逃げろー」
『ゆきおこわい!』
「そうだな怖いな」
「…うっ……」
「おーい、雪男くん?」
「やっぱり夢だったのかああああああ」
「壊れた!」
「…………………兄さん」
「はい」
「裸エプロンしt」
「よし俺も逃げよう」




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