めいたんていごっこ


雪男と志摩と子猫丸と

「あの、若さん」
「なんですか志摩くん」
「俺、明日テストなんですよ」
「僕もですよ、同じクラスでしょう」
「こんな所で油売ってるわけ」
「別にてめーのピンク頭じゃ今から詰め込んでも変わんねーからいいだろ黙ってなんか頼んどけよ」
「…猫さんどないしよ」
「僕は別に単語帳持ってますし構いません。ファミレスも滅多に来ぇへんし、楽しいです」
「逞しいわあ…」
「あ、くそあの男、また兄さんに近寄りやがって半径二メートル以上離れろよ…!」
「てゆかなんで僕らまで奥村くんのバイト先来ないかんのですか」
「志摩くんがどーしてもファミレスに行きたいと泣きじゃくったからという言い訳が出来るからです」
「理不尽や!」
「あー、コック姿の兄さんもそそ…ああああまた新しい奴が近付いて…!近い、近いんだよまじころ」
「なにこの兄バカ怖い」
「旦那ですよ」
「…………」
「ビック苺パフェ一つ下さい」
「子猫さん…!」
「さっきの奴だサクッとさし」
「物騒なこと言わんで!変に注目集めてますし、帰りましょって」
「嫌です、兄さんの真意を確かめるまで帰りません!」
「駄々っ子みたいや…」
「志摩さんふぁいと」
「子猫さんチョコバナナパフェいつの間に頼んだん」

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