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気がつけば俺の体は尚輝の腕の中にあって。いつものノリと違うなんて、考えなくても分かった。
(なんで、)
アイツも、尚輝も、友達だと信じていた。友達として付き合ってきた。なのに。
なんで。

「ずっと、好きだったんだ。」

「愛は男だけど、ずっと。」

「おかしいって思って、女と付き合ってみたり、愛に似た子と遊んでみたけど、」

「なんか、違うくて。」

相変わらず俺の肩口から聞こえる声は、尚輝以外の誰のものでもなくて。
言ってみれば、こんな言葉を言ってるのは可愛らしい女の子、とかでもないわけで。
同じ男。しかも俺より身長の高い野郎で。友達で。
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