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「ど、も……」
うまく、笑えたかな?
「ちょ、尚輝、ちょちょ、」
赤い携帯をしまったノラが、尚輝を呼び寄せる。肩を抱いて、ちょっと離れたところで何か喋っているようだ。
「……愛ちゃんさ、」
「愛って呼んでいいのは俺だけだぞー!」
ミノル、が呼んだ俺の名前に、尚輝が反応する。
こっちを見てくる尚輝と一瞬目が合って、地獄耳かよ、そう口パクで言った。ミノルが片手を上げて、尚輝は向こうを向いた。
口元が動いたが、何を言ったのか分からなかった。
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