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「まーじでっ!?」

目の前の派手集団の視線が、一斉に俺を見る。

「……なに、」

「はっつー! 会える思ってなかったって、尚ナイスー」

そう言って尚輝の肩に拳を入れる。だろ、と尚輝も返し、笑いが起こる。
でも俺は何もおもしろくない。

「愛に会わせたかったやつら、な。怖くなーいよ?」

眉を左右に引かれ、知らない間に寄った皺を広げられる。

「えー、右から順に、」

そう言って出した指が示すのは俺の目の前の人間で。つまり、

「そっちは左」

「あ、じゃあ左から順に、サガ、ミノル、ノラ、マイ。」

……。自慢じゃないが俺は。
人の名前を覚えるのか思いきり苦手だ。
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