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夜店の数々を通り過ぎて、結局ミカたちと会った場所に戻ってきた。

「よーっす」

小学校や子連れ、若者らしい若者がいる。その中で。尚輝の声に反応したのは、派手な集団だった。

うっわー……。

黒や紺、グレーの浴衣と、茶色から金色の、揃いも揃って似たような髪型。

「うぃー、……って誰そいつ」

赤いメタリックの携帯を片手に、拳を上げて挨拶を交わした男が、俺を視線で示す。
尚輝は"自慢げ"な笑顔で極短く、

「愛」

俺の名前を伝えた。
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