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「ねぇねぇ、アリサにもちょっと食べさせてよー」

落ちてきた髪を耳にかけて、グロスで光る口を開く。
赤いだけの、練乳なんてほとんどついていない氷だった。それでもおいしい、なんて嬉しそうに笑ってみせるアリサ。
艶っぽいとはこのことなのか。
それでも、俺の胸は何も沸き上がらなかった。

「あっくんにアリサの、ちょっとあげちゃうー」

水色の爪が自分のストロースプーンを捕まえて、水色の氷が口元に運ばれた。

「ん、ぁ、ありがと、」

うまいよ。氷が喉を通り過ぎてからそう言って笑った。
アリサも笑顔を返してきた。

「愛、ちょっと持って、」

赤いシロップが氷から滴って、下に溜まった白い半透明のプラスチックを渡された。
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テーマ「人外ファンタジー」
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