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「俺決めたーっと……、愛、何にすんの?」

かけ放題ならしく、シロップがいくつも並んでいる。その横には練乳も置いてあった。

「……イチゴ」

練乳の存在に、あっさり心奪われてしまった。特別甘いものが好きってわけでもないが、練乳が、好きなのだ。

「お、んじゃあでっかいの頼んで俺と半分こしよーぜー」

これは提案ではない。その証拠に尚輝は既に店員のにーちゃんに金を払っている。
やーり、金浮いた!
尚輝は甘いもの好きだ。好き勝手させてもきっと、シロップも練乳もかけまくると思う。

案の定、というか。

目の前に差し出されたのは、女の子すらも引くくらいにシロップと練乳漬けにされた氷。

「……俺食えなかったら、尚輝全部食えよ?」

苦笑い。うまく笑えなかった。
かき氷なんかじゃねぇよ、こんなもん。
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