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ミカとアリサの他に2人、女の子は来ていた。何度か喋ったことはあるが、その頃彼女たちには彼氏がいて恋愛に発展するようなことは微塵もなかった。

今なら。

でも胸のどこかで何かが引っかかった。可愛いと思うのに、何が引っかかるんだ。

「愛、」

「おまっ、まだその名前で呼ぶか、」

尚輝は、女を呼んだんじゃない。呼ばれたのは俺だ。

「まぁまぁ、俺とお前の仲だろ?」

肩に腕をかけて、鼻を軽くつつかれる。

「そーゆーのは女にしろって」

バーカ。
つれないなぁ、なんて。いつものノリ。
それを見て女の子たちからは

「ほんと仲いいよねぇ、」

なんて笑い声と共に言われる。尚輝の絡みはいつもこんな調子で、初めこそ本気で抵抗していたが、今ではたまにノっている。

「で、なんだよ」

「俺もかき氷食いたい」

「あ、じゃあアリサも買っちゃうー!」

「じゃあ私も、」

結局その場にいた全員でかき氷を買いに行くことになった。
途中射的に夢中になっているマツたちに声をかけて、敷地内の真ん中らへんにあったかき氷屋までぞろぞろと大人数で。派手な集団だと思う。
いや、派手なのは女の子たちだけだけど。
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