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とは言ったものの、浴衣なんかあったかな、と考える。
マツのあの口振りだと、ツレの大半が浴衣なんだろう。

「じゃあまたなんかあったら連絡するわ」

《おう、じゃあなー》

電話を切ってそのまま、携帯をベッドに放り投げる。

「母さん! 浴衣って俺持ってたっけー」

部屋のドアを開けて下の階へ降りた。
もう一度鳴った電話を取っていたら。そう思うと……。
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