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アイツの目は笑ってなんかいなかった。ごまかす気はない。そんな目で俺を見ていた。
なんで。

「俺、」

聞きたくない。

「気付いたときには、」

聞きたくない。

「お前が」

「やめろっ!」

聞きたくなかった。アイツの目を見れば分かる。
なんでなんだ?
わけが分からなかった。
アイツはいつから、俺をその対象にしていたんだ?

アイツはひどく傷ついた顔をして、それでも俺の傍にいた。
なんでだ?
……逃げたい気分になった。
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