18

俺があの屋上へ行くと、いつもよりヤンキーな姿のアイツがいた。赤いジャージにサングラス。
いつもと同じ、マルメンのタバコを吸って空を眺めていた。

「……メンソって、インポになんだよ」

「あぁ……聞いたことある」

「このインポ野郎」

そう言って、隣に座って箱を取り出した。
アイツに感化されて、なんでか、同じのが吸いたくて。でも。
まったく同じは嫌だからって、赤いマルボロを。

「火、忘れた」

反対のポケットに入れていたはずのいつものライターが手に触れなかった。どっかに落とした?

「……ん。」

タバコとタバコを挟んで、アイツの、顔。
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