▼
11
蝉が鳴く、クソ暑いこの日。
数日前に梅雨明け宣言されたってぇのに、暑さは既に猛暑入りをしていた。
相変わらず、俺はあの屋上にいる。
日中の太陽が真上に来ていて、隠れる影さえないようなこの場所に、辛うじて俺にかかる影。見上げれば、眩しさの中にアイツがいた。
「なぁ。」
「何、」
「あちー」
「……夏だしな」
「分かってるよ、ばーか」
俺が笑えば、アイツも笑う。
相変わらずの俺たちがいた。
<<
>>
<<
Retune?
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -