「……ごめん。もう絶対にしねェから……別れるとか、言うなよ」

俺の知らない香水のにおいがする体で言うなよ。バカめ。
そんなの言われたって、

「信用できるかよ、バカ、」

ああ、しまった。こんな最低な野郎のために貴重な水分が溢れ出てる。しまった。
(鼻すすったら、泣いてんのバレっかな? ……いっか、付けちゃえ)

「てめっ、俺が今怒らねェのいいことに鼻水付けんなよ!」

「うっせ、黙れ。鼻水くらい、いいだろ、」

誰のせいだと思ってんだよ。

「ほら、ちゃんと拭け」

目の前にはティッシュ。受け取って溢れでる涙を拭う。

「バカか、」

体と同じにおいを漂わせているシャツは一部分だけ濃くなって。においの上から消すように何度も鼻をかんでやった。
呆れてのは見なくても分かった。

「付けすぎだっつの、」

(拭けつったから拭いたのに)
ひどいと思った。コイツがモテる理由は顔以外に思いうかばない。
なんで好きなんだろう。

「……思う存分付けとけ。」
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