「お花見しよ!お花見ー!もう満開だよー今日を逃したら散っちゃうよー!」

「っても、この雨の中花見はねぇだろ」

「大丈夫。昼過ぎには止むって天気予報で言ってたし、一時くらいからなら新一も寝ないでられるだろ?最近調子良いもんな」

「まぁそのくらいの時間なら、毎日起きてられるようになったしなぁ」

「だろ?俺の努力の賜物だよね〜。周期表とか、ホント自分じゃ付けないんだから」

「別に…快斗が付けてるから問題ないだろ」

「まぁねー。何たって相棒(パートナー)ですから!じゃぁ、雨が止んだら出掛けるよー」

「仕方ねぇな」

「よしよし」


******


「…………天気予報の嘘つき……」

「止まねぇどころか、酷くなってんな」

「これじゃぁ散っちゃうよー。折角お弁当も作ったのに……」

「天気に愚痴っても仕方ねぇだろ?家で弁当でも良いじゃねぇか」

「だね…。とりあえずお昼にしようか」


「……まぁ、ちょっと残念だけどな…」


「ん?何か言ったー?」

「いや、何でもねぇ」


******


「わかってた……どうせこんな事だろうと思ってたさ!」

「何だよ、煩ぇな。桜は見れただろ?」

「確かにね!花見の最たる目的の桜は見れたよ、新一と!他に刑事さん達と一緒にね…」

「事件だったんだ、仕方ないだろ?」

「わかってます…」

「…夜桜ライトアップで綺麗だったじゃねぇか」

「確かにね。夜も趣があって良いよね。殆ど散ってたうえにライトは現場検証用だったけどね……」

「……来年またすれば良いだろ?花見なんて」

「うん…来年……、来年っ!?それって来年も一緒に居ても良いって事だよね!??居てくれるって事だよね?」

「…………」

「……?新い―…っ危なっ!!」

「……」

「ま、気ぃ張り詰めてたし仕方ないか。来年も気合い入れてお弁当作ったげるから、今度はちゃんと花見しような」


――――――――――

ナルコ探偵の花見風景でした。まぁ花見?風景になりましたが。。

本編シリアス(言うほどそうでもない)ターンのナルコ探偵ですが、後々はこんな日常になっていく予定でいます。
しかしこうなるのは何時の事やry……ゲフゲフ。



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